時は幕末
剣の中に生き、剣に死んでいった者が多くいた時代
その中に新たに時代を作ろうとしていたものたちがいた

隠密衆

数多くある討幕派の中でも情報収集と人殺しに長けた集団
彼らは一人の少女によってまとめられていた
少女は同じように人を殺してきた青年と出会った

人斬り抜刀斎

青年はそう呼ばれていた
あまりに人を殺しすぎたために、血の臭いがとれなくなった
そして彼女たちの交わった道はすぐに分かたれる
一人の女によって

時は流れ明治
長刀を背負った女が東京―かつて江戸と呼ばれていた―にある剣術道場の門を叩いた
門を開けたのは赤髪の青年
ここにまた、二人の人間の運命が交わることになる

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