「香也三席、もう一度言います。様はお怒りです」
「待ってよ。こいつだけ倒しとかないと」
「更木隊長をですか?バカなことをおっしゃらないでください」
「紫苑・・・・」
紫苑と呼ばれた女は静かに香也を見た
「隊長の拷問を受けたくなければ、今すぐにお戻りになったほうがよろしいかと思いますが?」
香也は軽く舌打ちして、更木から手を抜き取った
「命拾いしたね!でも次はこうはいかないからね!!」
「なんや、負け惜しみみたいなセリフ・・・・」
「うっさい!!」
二人はそのまま十一番隊を出て行った
「とかいうやつの隊か」
更木は紫苑にたずねた。紫苑は静かに首をふった
「そうです。二人がご迷惑をおかけしました。様も二人のことは許してやってほしい、ということです」
「とやりあえるならな」
「様に伝えましょう」
紫苑は一礼するとさっと隊を出て行った
「隊長?今のは・・?」
「“零番隊”・・・・もしかしたらオレ達よりも強ぇえかもな」
「まじっすか?!」
「あぁ・・・・」
「香也・・・・・」
薄暗い室内で・・
「言ったはずだ。勝手に手を出すなと」
「・・・・・・」
「一週間の謹慎だ。わかったな」
「・・・・はい」
は窓から外を見た。外では死神たちがあわただしく歩いている
「まだその時じゃない。手を出すな」
零番隊が動き始めた
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