「ここが十一番隊?」
護廷十三隊の中の戦闘部隊、十一番隊の前に二人の死神が立っていた
赤い髪に長身、銀の髪に低い背
彼らはすっと扉に手をかけた
あけた瞬間、男達の怒鳴り声が聞こえてきた
「あン?てめぇら誰だ?」
竹刀を持ったツルぴかの男が二人に声をかけてきた
「僕は鈴堂香也、零番隊第三席」
「わいは燃璃朱音、零番隊第四席や」
「護廷十三隊の中で一番最強と言われている十一番隊に手合わせしてもらおうと思ってね」
香也はニッコリと笑って言う
そばで朱音も笑っている
「ボロボロにされてもしらねぇぞ。そっちからきたんだからな」
「ご忠告どうも。でもそんな簡単にはやられないよ。伊達に零番隊にいるわけじゃないんでね」
「ほら、香也。斬魄刀は使えへんから、これ一番お前にあいそうやで」
朱音は一本の竹刀を香也に投げた
「はじめは僕。そっちは誰から?」
「おれが行く」
「名前は?」
「斑目一角。十一番隊の第三席だ」
「よろしく」
「ほな、審判はわいやな」
香也と一角は向き合った
それと同時に恐ろしいほどの霊圧が広がった
「!?」
一角は少し顔をゆがめた
「楽勝vv」
香也がすっと腰を低めたかと思うと、その姿は消え、一角が気がついたときにはもう目の前にいた
「遅いね」
一角は顔をかばったがいつまで経っても香也からの攻撃はこなかった
「てめぇら、何してる」
「隊長!!」
香也の腕を更木が掴んでいた。香也は憎憎しげに更木を見た
「放してよ」
「・・・・・・」
更木は黙ったまま香也を見ていた
「はな・・・・「香也三席」
香也が竹刀を開いたほうの手で振りかざす前、静かな声がした
「紫苑・・・・・」
「様はお怒りですよ。急いで帰らないと」
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