「懐かしい」
はそう言った
現世、空座町には来ていた
「今まであったことがありありと思い出せる」
家々の屋根を渡り歩きながら、は町を見ていた
「少しばかり町並みが変わったな」
は走り回る子供を愛おしそうに見た
「・・・・・おい、あんた」
突然声をかけられたは飛び上がった
「なっ・・・・」
背後にいたのは同じく死覇装を着たオレンジ色の髪をした青年だった
「お前も死神なのか・・・・」
は目を丸くしながら聞いた
「正確には死神代行。であんた、そこで子供じろじろ見てるとかなり怪しいぜ」
「あっ怪しい・・・?」
「そう」
の頭は混乱していた
「お前の名は?」
「黒崎一護。お前は?」
「香神。香るに神と書いて香神だ」
「んで、。お前も死覇装を着ているってことは死神なのか?」
「あぁ、隊長をやっている。とは言っても闇の中に葬られたがな・・・・」
はじっと子供を見た
「あたしは車にひかれそうになっている子供の身代わりになって死んだ」
「いい死に方だな」
「バカを言え。死ぬこともいいも悪いもない」
は一護を睨んだ
「あるのはどうしようもない後悔だけだ」
「あっそう」
「そういえばお前は死神代行と言ったな。誰から力を貰った?」
「朽木ルキア」
「朽木・・・・なるほど」
「??」
はさっと身をひるがえした
「どこに行くんだ?」
「帰る。用事を思い出した。また会えるといいな」
は笑うと消えた
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