微笑みに星のカケラを
「ヨザ、外で稽古?」 その日の夜中は庭園で一人たたずむヨザックに声をかけた。 「こそ。なにしてるのかな?」 「私はべつに。ただ一人でいる幼馴染に声をかけただけよ」 「・・・・・にとって、俺はただの幼馴染?」 「えっ?」 ヨザックはをむいた。 その瞳に真剣な色が宿る。 「にとって俺はなに?」 「私にとって・・・・・・・」 「教えてほしい」 「・・・・・・大切な人」 は小さく笑った。 アメジストの瞳がキラリと光る。 「愛しているわ、ヨザック」 「・・・・たく、本当俺はには甘いんだな」 「あら、そうなの?」 首をかしげるをヨザックは抱き締めた。 「お前の母さんを守れなかった・・・」 「守る必要なんてないのよ。母さんが連れて行かれたのはあなたのせいじゃない」 「俺を恨んでない?」 「全然。むしろ、私はあなたが私に何も言わず"ルッテンベルグの獅子"としてコンラッドと一緒 に戦いに行ったことかな」 「・・・・・・」 はニッコリと笑った。 ヨザックは苦笑する。 「今度はもう、何も言わずにいなくならないでね」 「・・・・・もちろん」 「ふふっ、コンラッドにもちゃんと言って置こう」 「なんで、そこで隊長が・・・・」 「それとグウェンダルにも」 「閣下まで・・・・・」 「だってあなたがいない生活なんて耐えられないもの。だから、二人に頼んで、あなたの仲間に してもらうの」 ヨザックはの頭を撫でた。 「時々想うのが、って突拍子もないってこと」 「そこがいいんじゃない?」 が言うとヨザックはうなずいた。 「そういえばまだ言ってなかったっけ」 「なにを?」 「・・・・愛してる、」 耳元で囁かれた言葉には笑ってうなずいた。 小さな星のカケラで君を飾る でも、君の笑顔は星なんかいらないほどに輝いている