姉御
天一、天后がお姉ちゃんといったふうだとすると、勾陳は間違いなく・・・・・「勾陳ー」
「どうした、」
「今さ、天一と朱雀見ててふと思ったんだ」
「二人とも仲むつまじいことか?今にはじまったことでは・・・」
「違う違う。もしも神将を家族にしたらあの二人はお姉ちゃんと近所のお兄ちゃんって感じだなって思ってさ」
の言葉に勾陳は考えるそぶりを見せ、やがてうなずいた。
「まぁそんな感じがするな」
「で、騰蛇は兄貴って感じ。太陰と玄武は年の離れた弟と妹。白虎は気のいいおじさんで、太裳はあんまり考えたくない。青龍は気難しい隣人のおじいさん、天空はおじいちゃん、六合は無口なお兄ちゃん、天后もお姉ちゃんって感じかな。でね、勾陳は・・・・」
「私は?」
「姉御!」
「・・・・・・姉、ではないのか?」
「姉じゃないんだよ。血は繋がってないけどでもなんだか、あねさんって呼びたくなる何かがあるんだよ!!」
「いや・・・力説されても」
はまだ力説したそうに勾陳を見た。
「勾陳さぁ・・・・・・神将じゃなくて本当のお姉ちゃんだったらよかったな・・・・・」
「?」
「私って一人だから寂しくて・・・・ごめん」
の瞳からぽろっと涙がこぼれる。はそれに気がつくと慌てて拭った。
「ごめんごめん。ちょっと動揺しちゃって」
「・・・・・・・姉は、人じゃなければいけないか?」
「ん〜ん〜。勾陳が神将だろうと人間だろうと人じゃなかろうと私はかまわないよ」
「なら、私は今からの姉になろうか?」
「本当?!」
「あぁ」
の顔が嬉しそうに輝いた。相当嬉しいのか勾陳に抱きつく。
「勾陳大好き!!」
結論
私は何がやりたかったのだろうか・・・・
あっでも勾陳は本当に"姉御"って感じがする!