「おかえり」は心に溶け
「おかえり」

――――その言葉がつないでくれるのは、オレと仲間たちの居場所――――


オレはいつも思う

あぁおれの居場所はここなのだ、と


「あ〜今回の任務も無事に終りましたね〜
「ご苦労さん、アレン」
「いえいえ。アクマのほとんどを倒したのはじゃないですか」

アレンの言葉にオレは苦笑をもらした
確かに出てきたアクマのほとんどはオレが壊した
でも被害でいけば、アレンのほうが圧倒的に少ない
アクマの数云々以前の問題だ

「やっと"家"に戻れるな」
「えぇ。今回の任務は珍しく時間がかかりましたからね」

アレンと今回の任務について話をしながら、は教団に戻る

教団に着くとすぐリナリーが出てきた

「お帰り、アレンくん、くん」
「ただいま、リナリー」

リナリーはが嬉しそうに笑っているのに気がついた

君?」
「あっなに?」
「なんだかすごい嬉しそうだね。任務の途中で何かあったの?」
「いや・・・・・やっぱりいいなって思っただけ」
「なにが?」

はちょっとだけ笑ってから、リナリーとアレンと教団を順繰りに見た

「"おかえり"って言ってもらえることが」

の言葉にリナリーもアレンも笑った。



仲間がいて、帰る場所があって

こんなに最高なことはほかにはきっとない


それともう一つ


"おかえり"って・・・・・

そう言ってもらえるのが幸せ


自分の居場所を認めてもらって
仲間と認めてもらって

笑顔をむけてもらって


オレは思う



"おかえり"


------その言葉が繋ぐのはオレと仲間の心------