守りたいもの
「えっ私の守りたいもの?」
「あぁ。お前もとりあえずは死神だろ。何かひとつぐらいそういうものがあるんじゃないかなって思って」

一護はを見た。はしばし考え込んでパッと笑顔を見せた。

「はじめに一護の守りたいものを教えて?」
「俺・・・・・」

一護は軽く頬を染め、から顔をそらす。は不思議そうに僅かにあかくなった一護の横顔を見ていた。

自身が俺の守りたいものだから・・・」
「一護・・・・・・なんか照れちゃうな」

はクスッと笑った。

「私の守りたいものはね・・・・この手の中にはいる全てのもの。もちろん一護はちゃんと入ってるよ」
・・・・・」
「皆が幸せになれるように私は死神になったの」

一護はそっとを抱き締めた。

「一護?」
「お前を好きになれてよかった・・・・・」
「えっ・・・・・・」

の体を離すと一護は軽く笑った。

「なんでもない」
「・・・・・・そっか」

は軽く一護を見上げると微笑んでそっと唇を重ねた。
一護はあっけにとられてを見る。

「なんでもないよ」
「・・・・・ったく、お前には敵わないよ」

はクスクスと笑った。一護もそれにつられるように笑う。

ゆっくりと二人の手が重なった。



お前の守りたいものを俺も守ろう。
お前が苦しまないように、お前が泣かないように
その手を強く握り締めていよう

愛してる、