今どこで何をしているの?
雨が降る。
あの人と過ごすことが多かった天気だ。そのせいか私は雨が好き。

「晋介・・・・・」

"よぉ、、久し振りだな"

同じ攘夷志士で幼馴染であったあなたと再会したのは別れてから何年後のことだったろう。
いきなり音信不通になって、心配した。あなたが好きだったから。
だから、いきなり声をかけられてすごく驚いた。

「晋介・・・」
「なんだぁ、腑抜けた面してやがんなぁ」
「・・・・・ちが・・・あんたがいきなり声をかけてくるから驚いたの!!」

くっくっくとあなたは笑うと私の唇を奪い去った。

「っ?!」
「そんな反応じゃ、すぐに死ぬぜ?」
「私は・・・・・」
「まぁお前だからな・・・・・」

"俺のそばに"

あなたがそんなことを言うなんて思わなかった。だから唖然として声も出なかった。
戦場では"白夜叉"という人と中々息の合ったコンビで天人を殺していった。
私も負けじとやったけれど、あなたには敵わないみたい。

「怪我したの、晋介」
「対したことじゃねぇ」
「見せて」
「かまうな」
「・・・・・・私がここに来たのはね、ここならあなたに会えると思ったから。いきなり姿を消して・・・・私すごく心配したんだよ」
・・・・・・」
「いつもいつも心配ばかりかけて、置いていかれる人の気持ちを知らないで・・・・・」

今度重なった唇には小さな言葉が添えられていた。

「しんす・・・・・・」
「俺のことにかまうな」

それから私は戦場を抜けた。あなたと別れて・・・・
それからしばらく。天人との戦いは天人側の勝利に終った。
あなたの噂は時々聞く。そのたびに想うの。
あなたはどこにいるんだろう、って。

「晋介、会いたいよ・・・・・独りにしないで・・・・」



"お前を愛してる"




その言葉が嘘じゃないのなら、どうか、姿を見せて。