Love Christmas
「うわぁ、雪だぁ」

ホグワーツに入って七回目のクリスマスの日の朝。外は一面の銀世界。
がベッド脇の窓辺で感嘆したような声をあげた。
の声にハーマイオニーが目を覚ます。

・・・・?そんなに雪が珍しいことかしら・・・・・・」
「うんっ。日本じゃ、雪なんて北のほうにたくさん降るぐらいで私のいたところにはあんまり降らなかったから。てかどちらかというと私の住んでたところは南だから雪が降らないんだ」
「そっか」
「うん。あっ!」

はいそいそと着替える枕もとの箱を手に抱えて寮の部屋を飛び出して行った。ベッドわきに置かれたプレゼントに見向きもせず。
ハーマイオニーは苦笑する。

って元気ねぇ」

「ハリーッおはよう」
「おはよう、。MerryChristmas」
「MerryChristmas、ハリー」
「・・・・・・」

談話室にいたハリーは綺麗な英語を話すをまぶしそうに見つめた。

「よかった、ハリーに一番に会えて」
「?」
「はい、これ」

は腕に抱えていたものをハリーへと渡した。ハリーは怪訝そうな目を箱からへとむけた。
ユイはクスクスと笑う。

「プレゼントよ。頑張ってつくったの」
「あっ・・・・・・ありがとう、
「でも色が・・・・あのね、黒の毛糸しかなかったから・・・・・・その」
「ううん、何色でも平気だよ」

ハリーはそう言ってプレゼントを開け始める。はドキドキしながらハリーの様子を見守っていた。
ハリーが箱の蓋を開け、そして嬉しそうな顔でを見た。

が作ったの?」

白いリボンで綺麗に飾られていたのは黒いマフラーだった。
は恥ずかしそうに頬を染めながら、うなずく。
白いリボンをそっとほどき、マフラーを手に取ったハリーはそのままそれをつける。
柔らかい毛糸の感触が首に気持ちよかった。

、ありがとう」
「・・・・どういたしまして、ハリー。喜んでもらえて嬉しいわ」
「あっでももしかしてロンとかにも贈った?」
「?えぇ、ロンとフレッドとジョージとパーシーにハーマイオニーにルーピン先生にetc.・・・・・それが?」

それを聞いたハリーは少し悲しげな顔をした。
はハリーがどういう意味で聞いたのか気がついて慌てて付け足す。

「でっでもね、私が手作りしたのはハリーだけなの。あとは・・・その悪いんだけど、買ったやつで・・・・」
「・・・・・・・・僕だけ?」
「うん」
「・・・・・・本当?」
「本当」
「・・・・・・・よかった」

ハリーはほっとしたように呟いた。はハリーが嫉妬していたのだと知り、それが嬉しくなった。

「ハリー、私が手作りのプレゼントをあげるのはハリーだけよ?」
「・・・・・///////」
「だから、安心して?」

フワリと笑ったをハリーは抱き寄せた。は頬に毛糸が当たるのを感じた。

「ありがとう」

ハリーはそっとに口付ける。は真っ赤になってハリーを見た。

「すごく嬉しい」
「うん。あとね、ハリー・・・・・・私のクリスマスプレゼント・・・・」
「もちろんあるよ。手を出して。あっ出来れば左手で」

はおずおずと左手を差し出す。傷染み一つない白く細い手だった。
ハリーは薬指に小さな青い石がついた指輪をはめた。の瞳が丸くなる。

「ハリー、これ・・・・・」
「うん・・・・・・

ハリーはそっとの手を握る。

「卒業したら一緒に暮らそう。もちろんがよかったら、の話なんだけど・・・・・」
「・・・・・・いいの?本当に?」
「もちろん」
「・・・・・・はい」

はハリーに飛びつくと、身体を震わせた。
ハリーは嬉しそうにの背中へと手を伸ばす。

「ずっと・・・・ずっと一緒だよ」
「うん!」

二人はまた顔を見合わせると、どちらからともなく口付けた。
苦笑気味の寮生たちがいることなど、おかまいなしに・・・・・・
そしてそれからしばらく、ホグワーツ中に二人のことが流れたのはもちろんのことであった。

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Merry Christmas!!
というわけで私より皆様へのクリスマスプレゼントでございます
えっ、いらない?
まぁそんなことをおっしゃらずにどうか楽しんでいってくださいませ

あともう僅かで一年が終わります
管理人の我侭や愚痴を聞いてくださった友人の方々、この場を借りてお礼申し上げます
そしてこんなサイトに遊びにきてくださった方々、これからもどうぞよろしくお願いします
相互サイトの管理人様、今年一年ありがとうございました。来年もお付き合いのほどよろしくお願いします

それではまた来年!